July 12, 2006

ひぐらしの記憶

7.12.ブログ用.jpg

蒸し暑い午後のあと、さっと涼風が吹いたと思ったら、
今年初めてのひぐらしの声が、鳴り始めました。
それから1時間、1匹のひぐらしが鳴き続けています。夏が来たんだね。
ひぐらしの声には、たくさんの夏の記憶が重なります。

そのなかでもスペシャルの体験は、かれこれ20年前のこと。
鎌倉の山のなかの一軒家に住んで、ヨガにハマッテいた頃のことです。
夕方ひとりで練習し、呼吸に入った頃、ひぐらしが一斉に鳴き始めました。
耳がワンワンするくらい、たくさんのひぐらしの声。
その声のなかで、呼吸をしているうちに、
声が外から聴こえているのか、からだの内から聴こえてくるのか、定かではなくなっていったの。
そのうちに、からだの境界線がなくなって、
まるで、世界に溶け込んでしまったような感覚に入りました。
確かにリアルに、そうだったの。 
そして、それは、とても幸せな体験でした。

意識や無意識、カラダというもの・・・ヒトが持っている可能性の大きさは、計り知れない。

ひぐらしが鳴くたびに、その時のことを思い出すのですが、
ねらっても二度とは体験できないのが、ヒトの意識のつらいところ。

写真は全然関係なくて、オリーブの鉢が気に入ったそら です。
私が2階のトリートメントルームで仕事をしていると、
入り口の外にあるこの鉢に、時々そらがやって来ます。そして、ここで寝ている。
仕事のあと、その光景を見つけると、なんだか、仲良しの気分になります。


投稿者: くら : July 12, 19:06 | Comments (0) | Trackbacks (0)

Comments

Trackback URL

http://www.lierahouse.jp/mt/mt-tb.cgi/51

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?

(スタイル用のHTMLタグが使えます)