July 31, 2006

やきもち そら

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そらと友だちになるはずだった おひさま は、結局、私と友だちになりました。
かなり仲良くなって、近寄れるようになると、出会った春の頃より、ずっと痩せています。
首輪をしているから、飼い猫のはずなんだけどなあ、でもこの痩せ方は気になるなあ、と
友人のネコ博士に、相談してみました。

このネコ博士、すごいんだ。うちの2匹の飼い猫の他に、
野良猫たちにも餌をやりに行き、かつ、チャンスがあると自腹を切って、去勢までしている。
いたいたしい子たちが、これ以上増えないように という想いなのだ。

で、ネコ博士、即答。
すぐ餌をやりなさい! 飼い猫も、捨てられちゃうことだって、あるのだから。
お墨付きをもらって、いそいそと、おひさまを待ちました。
夕方やってきたおひさまに、カリカリと牛乳を差し出すと・・・食べる! かなりの勢い! 
やっぱりお腹すいてたんだあ、と見守っているところに、そら登場。
じっと状況を把握すると、やおら、おひさまを追い払い、自分が食べ始めた。

お、おまえ、10分前に夕飯食べたじゃないか!
この、ごうつくばり(うーん、古い言葉だが、咄嗟に出てしまった)! と怒ると、
私にガンを飛ばして、外に出て行ってしまった。

・・・これって、そらの、やきもち? 
翌日からは、そらがいなくて、おひさまがいる、という状況を狙って、餌を出すのですが、
どこからともなく、帰ってきて、おひさまを追い払うのです。
また、おひさまが、すぐ引き下がるところも、なんか微妙。

そらとおひさまと私、関係性は、複雑になってきました。

投稿者: くら : July 31, 15:37 | Comments (0) | Trackbacks (0)

July 24, 2006

オイルトリートメントの講座

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4回目の講座が、昨日終了しました。これは、お昼ごはんの風景。
今回、講座中の食事を担当してくれている野見山さんちの雅江さんが、
おいしい豆カレーとサラダを作ってくれました。

毎回、講座の前日には雅江さんと打ち合わせして、
なるべくお互いの畑の収穫物を使おうと、材料を持ち寄るのですが、
今年は長雨のせいで、思うさまの収穫はならず、全部取れたて野菜よ!とは自慢できません。
それでも、雅江さんは、とぼしい収穫を、お料理の魔法でおいしくして、出してくれます。

おいしくて、丁寧なお昼ご飯は、ワークショップのリソース(元気の素)になるね、と
今回の連続講座では、しみじみ感じています。
講座中のテンションは増すばかり、集中力の高いクラスが、お昼に一気にゆるみます。
それが、午後の集中に立ち向かう力を与えてくれます。

手技の練習はもう、3回目で完了し、今回のテーマは、
相手のからだに出会っていく、感じていく、そこからセッションを作り上げていく 
というステージに入りました。
ほとんどのメンバーが、オイルトリートメントの初心者にも関わらず、
もう、プロの心意気と立ち姿が、練習中に現れます。
助けが必要になったら呼んでね という私のお仕事は、ほとんどなく、
ただ見守るばかり、ほれぼれするばかり、となってきました。

講座と講座の間の1ヶ月を、それぞれが有効に活用している成果でもあります。
でも、何よりもやはり、好き の力が、皆を、そして私を、つき動かしているように感じます。
毎回、私自身が刺激を受け、原点に立ち戻れるような、素敵なグループに、
心から感謝! です。


 

投稿者: くら : July 24, 08:55 | Comments (2) | Trackbacks (0)

July 20, 2006

呼吸の醍醐味

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雨続きの日々、八重のくちなしが、花をつけては、強い香りを放ちます。
春から続く、香る花たちのバトンタッチの、最終ランナー。
最終ランナーらしい、きっぱりした香りです。

梅雨でだるくなったからだを、目覚めさせるべく、昨日と今日はヨガのクラス。
参加者が少しすくなかったのを幸いに、私も一緒に動きました。
一緒に動くと、クラスのなかに溶け込みます。
からだがほどけるとともに、深くなる呼吸を、皆とともに味わえます。

吸う時間 と 吸ってからそのままでいる時間 と 吐く時間、吐いてからそのままでいる時間。
私は、呼吸を、4つのステージでガイドします。
そうすることによって、それぞれを味わいながら、深い呼吸に移っていけるから です。
呼吸に、自力や無理強いは禁物。からだに命令するほどに、息は苦しくなっていきます。
でも、味わっていれば、大丈夫。味わう意識が、さらに深い呼吸へと、勝手に導いてくれます。

吸ってからそのままでいる時間 は、新しい酸素に満ちた血流が、全身を満たす時間。
指の先まで、新たな力が満ちていきます。
この味わいも、すてきですが、私がもっと好きなのは、
吐いてからそのままでいる時間。
からだから、要らないものがすっかり出て行って、いったんからっぽ、シーンと鎮まる。
私が、ただまるまる私であって、同時にもう私ではなくなる 時間 と言ったら、変かな?
この時間の味わいに、うまく入れると、そんな感じなの。
〔ちいさな死〕 と、昔から勝手に名づけています。

ひと呼吸ごとに、まるで生まれ変わっていくような、そんなうっとりする呼吸を
ひとつの場ごと共有できたら・・・
やることは十年一日のヨガクラスなのですが、狙いはけっこうデカイのです。

投稿者: くら : July 20, 21:07 | Comments (9) | Trackbacks (0)

July 12, 2006

ひぐらしの記憶

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蒸し暑い午後のあと、さっと涼風が吹いたと思ったら、
今年初めてのひぐらしの声が、鳴り始めました。
それから1時間、1匹のひぐらしが鳴き続けています。夏が来たんだね。
ひぐらしの声には、たくさんの夏の記憶が重なります。

そのなかでもスペシャルの体験は、かれこれ20年前のこと。
鎌倉の山のなかの一軒家に住んで、ヨガにハマッテいた頃のことです。
夕方ひとりで練習し、呼吸に入った頃、ひぐらしが一斉に鳴き始めました。
耳がワンワンするくらい、たくさんのひぐらしの声。
その声のなかで、呼吸をしているうちに、
声が外から聴こえているのか、からだの内から聴こえてくるのか、定かではなくなっていったの。
そのうちに、からだの境界線がなくなって、
まるで、世界に溶け込んでしまったような感覚に入りました。
確かにリアルに、そうだったの。 
そして、それは、とても幸せな体験でした。

意識や無意識、カラダというもの・・・ヒトが持っている可能性の大きさは、計り知れない。

ひぐらしが鳴くたびに、その時のことを思い出すのですが、
ねらっても二度とは体験できないのが、ヒトの意識のつらいところ。

写真は全然関係なくて、オリーブの鉢が気に入ったそら です。
私が2階のトリートメントルームで仕事をしていると、
入り口の外にあるこの鉢に、時々そらがやって来ます。そして、ここで寝ている。
仕事のあと、その光景を見つけると、なんだか、仲良しの気分になります。


投稿者: くら : July 12, 19:06 | Comments (0) | Trackbacks (0)

July 5, 2006

今年の梅

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山梨の友人から、無農薬の梅が届きました。
まだ青かったので、2日間ほど、ざるに広げました。
少しずつ熟しながら、うちじゅうに、いい香りを放ちました。

いい香りに包まれて、梅干の準備。
通常2割使う塩を、1割に押さえ、あとの1割ははちみつを使う 
というのが、うちの梅干の秘訣。
はちみつと塩を混ぜたボールに、ひとつひとつ梅をからめ、樽に並べていきます。
この、ひとつひとつ というところが、手間なのですが、
ここで、それぞれの梅と仲良しになると、いい梅干になる気がして、かかせないの。
それぞれに、よく見ると、色やあばたが個性的で、やあ!と出会う感じです。
最後にブランディを注ぎ混み、重石をして、水があがるのを待ちます。

次にひとつひとつと出会うのは、土用干しの時。
今年の梅は例年より皮が硬いので、土用干しでどのくらい柔らかくなるか、が勝負どころ。
夏のお日様、よろしくね! と今からお祈りです。

手間のかかる梅干づくりですが、おいしい!とほころぶ顔が見たくて、恒例行事になりました。

投稿者: くら : July 5, 13:01 | Comments (5) | Trackbacks (0)

July 3, 2006

ゆたかな時間・追加

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話したからには、やっぱり、この写真も載せておかなくちゃ、ね。
のどかでしょ?

投稿者: くら : July 3, 15:31 | Comments (6) | Trackbacks (0)

ゆたかな時間

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昨日までの3日間は、リーラスクールの野見山講座。
からだに現れる症状を東洋医学的に観ていく という難しいテーマにもかかわらず、そこは
伊豆在住・自然大好き・野見山さん と、
同じく伊豆在住・ほとんど野蛮人・松本 のコンビですから、
机をならべて、姿勢正しく、せっせとお勉強 という訳にはまいりませんでした。

主催者松本は、ほとんどツァーコンダクター状態で、
温泉も入らせたい、野見山自然農の農園も見せたい、
野見山さんちの雅江さんのおいしい自然食を食べさせたい、外でおにぎりのピクニックがしたい、
お散歩も、ハーブも、無農薬の手作り野菜も、味わってもらいたい、と、リキが入ってしまいました。

これにノッテくれるのが、また、のみさん達の素敵なところ。
のみさんの軽トラックの荷台に、皆がすし詰めで乗った風景は、圧巻でした。
(もちろん、農道をとろとろと、しか走っていないよ)
皆さんのお祈りの甲斐があって、梅雨のさなかにも関わらず、お散歩もピクニックも無事満喫。
ゆたかな時間が過ぎました。
もちろん、講義も充実していたんだよ、遊んでばかりいた訳ではない。

その時間のすべてが、
学びたかった複雑系や、東洋医学の本質や、ボデイワークに、つながっていた気がします。
知識ではなく、体験として、感覚として、知恵として。
〔ゆるやかな統制と自己創発〕 というのは、複雑系で出てきたコトバですが、
ワークショップ全体が、そのようなあり方をしていました。
そんな時間を、一緒に作ってくださった、参加生の皆さん、野見山夫妻、本当にどうもありがとう!

投稿者: くら : July 3, 14:59 | Comments (0) | Trackbacks (0)